リベルダーデ文化福祉協会(ACAL、池崎博文会長)が19、20の両日、リベルダーデ広場を中心に『第36回七夕祭り』を開催した。晴天の下、色とりどりの七夕飾りが揺れる広場に12万人以上の来場者が訪れた(主催者発表)。池崎会長は祭りの開催を喜びつつ、「伝統あるこの祭りを今後も続けていきたい」と抱負を語った。
19日午後2時に大阪橋の鳥居下で開会式が行われ、池崎会長らがテープカット、神道式の儀式を行った。通りは食や雑貨のバザリスタで賑わい、特設ステージでは二日で36の演目が披露され、来場者を楽しませた。
日本で5年間働いていたというコジマ・カイユウさん(37、二世)、妻のプリシーラさん(35)と娘のブルーナ・ユウキちゃん(7)と共に初参加し、「日本の事を思い出す美しさ」と七夕飾りを仰いだ。ブルーナちゃんも「家族の幸せをお願いしました」と七夕を楽しんだ。
友人3人と来場したジュベス・ブエノさん(28)は「健康、金運、恋愛すべて上手くいくようにお願いしたよ」と楽しそうに話した。
「自分以外の人の幸せを願う人が多い」と話すのは、広場入り口で短冊販売を行ったリズム健康体操指導者の市田イツ子さん。短冊購入者は老若男女幅広く、七夕飾りも夕方には売切れてしまったという。各所に設置された竹も、短冊の重みでたわんでいた。
開会式に出席した西本エリオ州議は「ブラジル人の参加も多く、文化交流として素晴らしい」と祭りを賞賛。在聖総領事館佐野浩明首席領事も「36年を経て、七夕がブラジル文化になったと思う。日伯友好の願いを叶えてほしい」と同祭の成功を喜んだ。