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本の祭典FLIP開催=今年でスタートから10年

ニッケイ新聞 2012年7月5日付け

 ラ米最大規模の文学の祭典〃パラチー国際文学祭(FLIP)〃が、リオデジャネイロ州のパラチーで4日から開催されている。4日付伯字紙が報じている。
 FLIPは2003年にはじまり、今年で開催10回目を迎える。開催当初6千人だった集客数は、今日では2万人にまで増加している。
 FLIPでは、国内外の著名な作家を招いて行う貴重な講演や討論会、展示会、映画の上映やコンサートなども催され、「フリピーニャ」や「フリップゾーナ」と呼ばれるエリアでは、子供たちや青年たちによる本の展示会も行われる。
 FLIPは4日午後7時、人気作家ルイス・フェルナンド・ヴェリッシモのスピーチと共に開幕。FLIP恒例のブラジルの文学史に多大な功績を残した作家に捧げる講演も行われ、今年のテーマには詩人カルロス・ドゥルムンド・デ・アンドラーデが選ばれた。また、人気MPBアーティスト、レニーニによるコンサートも行われた。
 本日5日の11時30分には、本紙連載の「ガブリエラ」の作者、ジョルジ・アマードの生誕100年記念イベントが、人気作家のジョアン・ウバウド・リベイロや現在放送中のテレノベーラ版「ガブリエラ」の脚本家ヴァルシル・カラスコなどを迎えて行われる。
 祭典は10日に幕を閉じるが、その間、スペインを代表する文豪のエンリケ・ヴィラ・マタスや英国の人気作家イアン・マッキューン、米国のピューリッツァー賞受賞作家ジェニファー・イーガンなどを迎えての講演も行われる。また、今年はFLIP開催10周年を記念して、過去の祭典に参加した著名な作家たちのFLIPでの様子を収めた写真展も行われている。