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護憲革命から80周年=各地でイベント続々と

ニッケイ新聞 2012年7月7日付け

 護憲革命80周年にあたる9日前後は護憲革命絡みのイベントが盛りだくさんだ。6日付エスタード紙が報じている。
 護憲革命は、1932年にジェトゥリオ・ヴァルガス政権打倒のためにサンパウロ州志願兵らが蜂起したもの。1930年の大統領選でサンパウロ州のジュリオ・プレステスに敗れたヴァルガスは、この選挙は不正だと批判し、同年10月に軍によりルイス・ワシントン大統領を追放。11月に大統領に就任した後、1891年制定の憲法を事実上停止した。
 これに対し、サンパウロ州民が新憲法制定を求めて立ち上がり、5月23日に大規模な学生デモ、7月9日に11万人の志願兵によるヴァルガス政権打倒の内乱が勃発した。サンパウロ州軍は10月3日に敗北したが、1934年のヴァルガス政権による新憲法制定を導くきっかけになり、サンパウロ州の誇りとして語り継がれている。
 サンパウロ市で開催される護憲革命80周年の催しをみてみると、北部サンタナの州立資料館では、9日〜10月2日に「護憲運動80周年」と題した資料や写真、個人の遺品などの展示会を開催。5月23日のデモで亡くなった4人の学生のことや何万人ものサンパウロ州民を巻き込んだ内乱の詳細、戦地となった場所などについての理解を促がす。
 エネルギー博物館では「1932・パウリスタ革命の年」と題した展示会を6日から開催。軍人名簿や健康診断書など貴重な品が紹介する。
 市中央の州公務員協会ジョルジ・マンシーニ・ギャラリーは平日のみ、元従軍兵のマンシーニ氏寄贈の写真や武器など数10点を展示する。
 ラッパのサントイヴォ校は、2002年までイビラプエラ記念碑にあった兵士の軍服や写真などを展示。パカエンブーのカーザ・ギリェルメ・デ・アルメイダでは、護憲運動についてのドキュメンタリー映画の公開などを行う予定だ。