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日本祭り=狂言公演、15日正午から=島田、田賀屋さんが魅力語る

ニッケイ新聞 2012年7月13日付け

 大蔵流狂言師、島田洋海さん(35、岡山)と田賀屋夙生さん(66、岡山、本名島田)が15日正午から、『第15回日本祭』の特設ステージで公演を行う。国際交流基金の招聘で来伯した。
 昨年3月に同基金が主催した狂言公演が大盛況だったことから、2度目の公演が決まった。『日本祭』では狂言解説、作品紹介に続いて作品『雷』の公演がある。
 島田さんは幼少から父・田賀屋さんと舞台に立ち、25歳で入門した。来伯は昨年に続き2度目。「日本と違い、先入観なく見てもらえるからやりやすい」と観客の反応にも手ごたえを感じている。
 田賀屋さんは「芸の凄さに惚れた」と、人間国宝の茂山千作さんに師事し、1989年からプロとして活躍。翌年には田賀屋狂言会を設立し、能狂言の普及や後進の育成に努めている。
 田賀屋さんは「狂言は特定の時代しか通用しないギャグとは違い、室町時代から生きてきた喜劇。人間がいる所ならいつでもどこでも通用する、笑いや哀しさを描いている」と狂言の魅力を語った。
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 11日にガゼッタ劇場内会場で開かれたワークショップには、舞台俳優や学生など、演劇に携わる約20人が参加した。 狂言独特の腰を落とす立ち方に始まり、舞台上での歩き方、発声方法、小道具を使った「つもり」の演技などが指導される中、慣れない動きに体をよろめかせる参加者の姿も見られた。
 最後には「注がれたお酒を飲むシーン」を二人一組となって実践。田賀屋さんが「演劇に関心がある人が多いからか、皆飲み込みが早かった」と話す通り、参加者全員が迫力の演技を披露した。
 普段から俳優として舞台に立つイグアル・アマナジャスさん(25)は「非常に興味深く、多くのことを学べた」と感想を語り、女優を目指す学生であるマリーナ・バヘットさん(17)も「なかなか敷居が高く、近づけずにいた狂言という伝統芸能を知る良い機会だった。自分の演技の幅を広げる材料になる」と満足げに話した。