ニッケイ新聞 2012年7月20日付け
東日本大震災後いち早く被災地に駆けつけ、瓦礫撤去や生存者の捜索、救援物資運搬などの支援活動を行なった茂木真二ノルベルトさん(二世)が先月22日、在日ブラジル大使館でブラジル最高勲章の一つ、リオ・ブランコ勲章オフィシアル位を受章した。
茂木さんは神奈川県藤沢市で建物解体工事業者「茂木商事」を経営しており、震災1週間後に会社のショベルカーを宮城県石巻市まで運び、瓦礫撤去を行なった。
初めは個人で始めた支援活動だったが、後に結成された「ブラジル連帯運動」(Movimento Brasil Solidario)のリーダーとなり、活動に力を注いだ。
また、5月26日にフェルナンド・エンリケ・カルドーゾ・ブラジル元大統領が訪日した際は、被災地を案内し日系人の活動の紹介も行なった。
茂木さんは本紙の取材に対し、「被災地支援は私だけでなく、全在日ブラジル人が力を合わせて可能になった活動。我々のご先祖様がブラジルで頑張った様に、我々はブラジル人として誇りを持って日本で暮らして、日本の発展のために頑張っています」と答えた。