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5人/時が交通事故死=10年間で38%増える

 統一医療保健システム(SUS)の統計によると、12年の交通事故死者は4万6千人で、1時間に5人以上が死亡した事になると19日付エスタード紙が報じた。
 交通事故による死者は11年比で3・4%増え、10年~11年の1・47%増より状況が悪化。02年の3万3千人と比べると38%増えた。
 一方、全国の車両登録台数は7610万台で、この10年間で117%増加。バイク登録台数は1690万台で、10年間で300%増えた。
 交通事故の死者増加が目立つのは北東伯で、11~12年の死者数の差1498人中1105人は北東伯で増えた。同地域の車両登録台数は全国7600万台の15%だが、死者数では全国の28%を占める。同様の傾向は北伯でも見られ、死者が7・2%増えた。
 北東伯での死者増加はバイクの事故での死者急増も原因だ。同地域のバイクの登録台数は450万台だが、バイクが絡む事故での死者が4820人。933台に付き1人が死亡した事になる。
 これに対し、車の数と人口が最も多い南東伯の交通事故死者は1万6253人で、前年の1万6466人より1・20%減少。同地域のバイクは680万台だが、バイク絡みの事故の死者は3358人で、2038台に付き1人が死亡した。
 乗用車やバス、バイクに撥ねられて死んだ歩行者の数は8800人で、11年の9400人より減少。10年間では1千人以上減っている。
 バイク事故での死者は1万2480人で、1年間で9・1%増加。02年の3744人と比べると3倍以上になった。死者の3分の1は転倒や電柱や停車中の車などとの衝突や接触が原因。別の3分の1はトラックとの衝突や接触が原因だ。
 自転車走行中の死者は1492人で、11年の1475人とほぼ同数。南東伯では519人から505人に減り、北東伯でも297人が300人の3人増に止まった。
 交通事故死の93%は危険な運転や法規無視、運転ミスなどの人的要因によるという。