アマゾン・人間環境院(Imazon)は21日、法定アマゾン(政府が自然保護を目的に定めた行政地域。面積は約500万平方キロメートルに及び、9州にまたがる)の森林伐採が今年6月は前年同月比で358%拡大したと発表した。具体的には、今年6月に伐採された森林面積は、昨年6月の184平方キロから843平方キロに増えたことになる。
州別ではパラー州での伐採面積が464平方キロと最も多く、全体の54%。以下、アマゾナス州136平方キロ(16%)、ロンドニア州126平方キロ(15%)、マット・グロッソ州115平方キロ(14%)、アクレ州2平方キロ(1%)と続く。
同院によれば、6月に森林伐採が起きた土地の59%は民間の所有地だ。27%は国家環境保護地域システム(SNUC)に入っている地域、13%は農地改革で政府が買い上げた土地、1%はインディオ所有地で起きている。
昨年8月から今年6月にかけて森林伐採が起きた累積面積でみると、パラー州は644キロ平米で、全体の38%を占めている。マット・グロッソ州は378平方キロで22%、アマゾナスとロンドニアは272平方キロでそれぞれ16%を占めている。
昨年8月から今年6月の累積伐採面積を前年同期と比べると、ロライマ州が254%、アクレ州も262%の伐採増となっているが、パラー州では14%、マット・グロッソ州では35%減少している。(21日付G1サイトより)