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ヅットラ街道に車の列=トラックのストで物流麻痺

ニッケイ新聞 2012年8月1日付け

 7月25日に始まったトラック運転手のストが広がりを見せ、7月30日朝はリオ州内のヅットラ街道が止まり、野菜や果物の値段が急騰したと7月31日付伯字紙が報じた。
 完全に麻痺状態となったのはヅットラ街道の276キロ地点、バーラ・マンサを中心とした区域で、リオからサンパウロに向かう車線で11・7キロ、サンパウロからリオに向かう車線で17キロの渋滞が起きた。同州でのヅットラ封鎖はセーラ・ダス・アララスのパカンビでも起きたが、混乱はバーラ・マンサほどではなかった。
 一方、野菜や果物などを積んだトラックの立ち往生で、1日5千トンの品を扱うリオ市の中央市場では品不足が発生。前日までは60キロ当たり40レアルを超えた事がなかったジャガイモは、100レアルで取引され、150%値上がりした。22キロ入りのトマト1箱も120レアルの値がついたという。
 全国トラック運転手統一運動(MUBC)によると運送費値上げなどを要求するトラック運転手のストは拡大中で、組合員の75%が参加中というが、30日のリオ市市場に品薄と価格急騰をもたらしたヅットラ街道の封鎖は、MUBCによるものではないという。
 また、全国輸送業者連盟(CNTT)はストには関与しておらず、MUBCの挙げた参加率にも疑問を呈しているが、30日には南大河州などでも混乱が生じたという。