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写真家が警官らを告発=車泥と決め付け罵詈雑言
ニッケイ新聞 2012年8月3日付け
サンパウロ市東部の52歳の写真家が、7月30日に起きた軍警の誤認捜査で名誉を傷つけられたと当局に訴えたと2日付フォーリャ紙が報じた。
発端は、サポペンバ大通りに駐車してスーパーなどで買い物をした夫婦が、自分達の車に怪しい男が乗り込んでいると通報した事で、駆けつけた警官は「あの人よ」との婦人の声で写真家を囲み、腹部に機関銃を押し付けたまま、2時間も罵詈雑言を浴びせた。
スーパーの隣に住むレシオさんは大工と話していただけだが、ガンの治療で毛が抜け、フードをかぶっていたのが災いして、事情を説明しても鼻であしらわれるだけ。
警官はレシオさんは無実と訴える店員や警備員の声にも耳を貸さず、一言毎に「セニョール」を連発させた上、「恥知らずの泥棒」などと罵声を浴びせ続けたが、「人違いかも」との婦人の言葉で身元を確認。レシオさんを解放した時も謝罪の言葉はなかったという。