ニッケイ新聞 2012年8月10日付け
サンパウロから約1千キロの南麻州カンポ・グランデから出場した「玉城流てだ伯洋の会・具志堅洋子琉舞道場」のメンバー。何故か途中で伴奏の音楽が止まるハプニングが…。会場は一瞬どよめいたが、舞台上では何もなかったかのように無音状態で踊りが続いた。司会の呉屋晴美さんの「みなさん拍手をお願いします!」という呼びかけを聞くまでもなく大きな声援が送られていた。
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琉舞協会の知花千恵子会長に当日の来場者数を聞くと「楽屋で弟子の衣装合わせをしたりしていたから…」と会場を見る時間もなかった様子。内容の確認をしようと後日電話すると、開口一番、「取材に来てくれたのはいいけど、ちゃんと沖縄ソバ食べてくれた? 担当者に伝えていたんだけど…それが気になってね」。四方八方に気を遣う会長の気苦労が偲ばれた。もちろんソバは美味しく頂きました。お疲れさまでした。
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8日付7面で掲載した「日本ブラジルお芝居出前プロジェクト」。昨年のブラジル公演ツアー後、「まりまり」は浜松市立与進中学校とブラジル学校アレグリア・デ・サベールでそれぞれお芝居会を開いたそう。全般に好評だったようで、両校の生徒達が芝居を通じて交流する場も設けられたとか。「芝居を通して、隔絶している両者が繋がればと願っている」と話していた池上重弘教授。その思いが叶う日が近づきつつあるのかもしれない。