ニッケイ新聞 2012年8月11日付け
9日、ロンドン五輪の女子バレー準決勝で、ブラジル代表が日本を3—0で下して2大会連続の決勝進出を決めた。また、男子ビーチバレーでエマヌエル&アリソン組が銀メダルを獲得した。10日付伯字紙が報じている。
ロンドンのアールズ・コートで行われた女子バレー準決勝は、高さに勝るブラジルがファビアナやタイースのブロックで日本の攻撃を封じて得点を重ねた。第1セット中盤から試合を優位に進め、25—18、25—15、25—18とストレートで日本を下した。
金メダルをかけ米国と対戦する決勝は11日14時30分開始。この組み合わせは北京五輪に続いて2大会連続。北京ではブラジルが勝利したが、今大会はグループ予選で1—3で敗れた相手だ。だが、「決して勝てない相手ではない」とファビアナが語り、ゼー・ロベルト監督も「グループ予選で連敗した時のスランプは脱し、今は皆一丸だ」と自信を見せている。
また、この日はビーチバレー男子の決勝も行われ、ブラジルのエマヌエル&アリソン組はドイツのブリンク&レッケルマン組と最終セットのジュースまでもつれる大熱戦を演じたが、21—23、21—16、14—16のセットカウント1—2で敗れ、準優勝となった。
エマヌエルにとり、アテネの金、北京の銅に続く3度目のメダルで、39歳のベテランはインタビューでもメダル獲得を素直に喜んだが、16年のリオ五輪について尋ねられると、「出たい気持ちはあるけど、自分の体力が持つかどうか…」と言い、記者団の前で涙を見せる一幕もあった。
また、ブラジル時間の10日午前、既に兄ヤマグチとの兄弟同時メダルが確定していたボクシング男子75キロ級のエスキヴァ・ファルコンが準決勝で英国のアンソニー・オゴゴを下して決勝に進出。11日17時45分に、金メダルをかけ日本の村田諒太と対戦する。