ニッケイ新聞 2012年8月16日付け
保健省が14日、5歳までの子供を対象とする予防接種公式カレンダーの変更を発表。18〜24日には毎年恒例のキャンペーンを展開する。
18日(土)は全国3万4千カ所の保健所のほか、学校や公園にもポストを設けて接種を行う〃予防接種デー〃で、35万人を超す医療関係者と4万2千台の車両がキャンペーンに参加する。
今回のキャンペーンでは、従来の3種混合にB型肝炎、脳膜炎その他のバクテリアによる感染症用ワクチンを組み合わせた〃ペンタヴァレンテ〃が初めて導入される。
5種混合ともいうべき〃ペンタヴァレンテ〃の導入は、幼児達への注射の回数が1回減るという利点と共に、国内でのワクチン生産を強化する目的もある。
一方、生後2〜4カ月の子供へのポリオの予防接種は、今回からは不活性化ワクチンの注射に変更。従来は生ワクチンの経口接種だったポリオが不活性化ワクチン注射になるのは、生ワクチン接種による運動機能障害を防ぐため。生後6カ月以降の免疫力強化のための接種は従来通り生ワクチンの経口接種。生ワクチンによる障害発生は400万回に1件程度だ。
ポリオの不活性化ワクチン接種はポリオ発生が途絶えた国で行われているが、汎米保健機構(OPAS)では、世界的なポリオ撲滅までは生ワクチンの接種を奨励している。ポリオの発生がまだ確認されている国は25あり、ブラジルは各々のワクチンの持つ特徴を生かして併用する事にした。