ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | ベネズエラ=製油所で新たな爆発発生=対立候補は大統領を批判

ベネズエラ=製油所で新たな爆発発生=対立候補は大統領を批判

ニッケイ新聞 2012年8月29日付け

 【既報関連】ベネズエラ最大のアムアイ製油所で27日、3基目の燃料タンクが爆発。大統領選の野党側候補であるエンリッケ・カプリレス氏がチャベス大統領への批判を強めていると28日付エスタード紙が報じた。
 アムアイ製油所では25日未明に燃料タンク2基が爆発炎上する事故が起き、警備に当たっていた兵士と一般市民ら41人が死亡、151人が負傷したばかり。27日の爆発は、25日に爆発したタンクの一つが鎮火するか、しないかのタイミングで起きた。
 同国ではここ数年製油所の事故が相次ぎ、チャベス政権は基幹構造(インフラ)整備を放棄したと批判する声も高まっていた。そこに輪をかけるように起きたのがアムアイ製油所の事故で、カプリレス候補らは、チャベス政権の管理能力の欠如が惨事を招いたと強い口調で批判し、徹底的な原因解明を求めている。
 専門家の中には、野党側の言い分はもっともだが、犠牲者の遺族や27日の時点でも33人が入院中という被災者とその家族に手を差し伸べるべき時期の批判は、10月7日の大統領選まで1カ月というタイミングでは逆効果となりかねないと警告。25日の事故で損壊した民家は209棟、事業所は11棟に上る。