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松尾、森口、吉岡の三氏が喜びの声=外務大臣表彰の伝達式で

ニッケイ新聞 2012年9月6日付け

 平成24年度外務大臣表彰の伝達式が8月28日、在サンパウロ日本国総領事館で行われた。今年度の受賞者は松尾治(74、福岡)=ブラジル日本移民百周年記念協会元執行委員長=、森口イナシオ(77、二世)=サンパウロ日伯援護協会前会長=、吉岡黎明(76、同)=社会福祉法人救済会会長=さんの3氏。
 小林雅彦総領事代理から賞状と記念品が授与された式典には、日系団体関係者に加え、家族・友人ら約40人が出席し、晴れの日を祝った。
 松尾さんは福岡県行橋市出身で16歳の時に単身で来伯した。ブラジル日本文化福祉協会副会長、ブラジル日本都道府県人会連合会会長、福岡県人会会長を歴任。日本移民百周年関連事業の執行委員長だった。
 今回の受賞に対し「これからも日系コロニアと日伯交流に貢献しろ、との叱咤としても受け取った。まだまだ頑張る」と笑顔で挨拶した。
 「援協という組織の中で、神の教えでもある〃お互いに愛し助け合う〃ための活動を行ってこれたことに深く感謝したい」と森口さんは話す。
 サントス市出身で牧師でもある。1982年から援協の活動に携わり、長く理事、副会長を務め、2007年には会長に就任。09年に完成した援協社会福祉センターの建設にも建設委員長として尽力した。
 妻のローザさん(72、二世)も「日本でも認められたことは本当に嬉しい。これからも支えたい」と喜びを語った。
 グアルーリョス市にある老人ホーム「憩の園」を運営する社会福祉法人救済会の会長として4期7年目を迎えた吉岡さんは、帰伯労働者情報支援センター(NIATRE)、文化教育連帯学会(ISEC)の両団体の代表でもある。
 ブラジルにおける日本人、日系人の教育や就労支援に取り組んでいる。97〜2001年には日本の天理大学の客員教授も務めた。
 娘のレイラさん(46、三世)は「いつでも人のために一生懸命だった。自慢の父です」と誇らしげに話した。
 式典後には、木多喜八郎文協会長の乾杯の音頭で会食が開かれ、記念撮影や懇談などが和やかに行われた。