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スイス=ポ語をぜひ選択科目に=ポルトガル人とブラジル人が要求

ニッケイ新聞 2012年9月11日付け

 公用語が四つあり、英語学習も義務化されているスイスで、ポルトガル語が学校の選択科目入りする可能性が強まっていると10日付エスタード紙が報じた。
 ポ語を選択科目にというのはポルトガル人やブラジル人の要望で、ジュネーブでは市長選の公約となっていた事もあり、11月15日までに必要数の署名が集まれば選択科目として採用するか否かの市民投票が行われる。
 ジュネーブは人口40万で45%が外国人。ポルトガル人とブラジル人は5万人いるが、ポルトガル政府がポ語教師への支援額を減らしたりして転職者が続出。昨年9月には、通常の学校制度と並行して授業を行うポ語教室の生徒少なくとも500人が教師不在となった。
 ポ語を母語とする生徒が10%いるのだから選択科目にするのは当たり前という声もあるが、他国の言葉も教える必要が生じる上、コミュニティを閉ざす事にも繋がる事への懸念もある。
 子供が母国語を忘れたり語彙力がつかないなどの悩みに直面するのは、外国に長期間滞在する人の常だが、選択科目という形であったとしても、母国語に親しみ帰国時にも苦労しない程度の語学力をと願う親の取組みが続いている。

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