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「移住者として最高の栄誉」=北川朗久氏がサンパウロ市名誉市民に=音楽での貢献が認められ

ニッケイ新聞 2012年9月21日付け

 野村アウレリオサンパウロ市議の推薦で先月7日、サンパウロ市議会でブラジル日本アマチュア歌謡連盟(Instituto NAK do Brasil=INB)の北川朗久元会長(75、大阪)にサンパウロ名誉市民章が授与された。
 援協の菊地義治会長、希望の家の上村ジャイロ理事長、救済会の吉岡黎明会長ら福祉団体代表者らを始め日系団体の代表者や音楽関係者、約150人が出席した。
 1962年に来伯。88年にエスペランサ婦人会歌謡教室のカラオケの指導講師となり、日伯音楽協会会長を15年、同連盟長を16年務めた。カラオケ大会を主催し、日本に優勝者を派遣するなど日伯間の文化交流活動に尽力。また毎年支援歌謡祭を実施し、様々な福祉施設に寄付を行なった。
 式典では来賓がそれぞれ祝辞を述べ、野村サンパウロ市議が「日本の文化や伝統をもたらし、ブラジルをより豊かな国にしてくれた」とその貢献を称え、記念プレートを授与した。
 北川さんは「ここまで辿りついたのは、家族や友人、生徒の皆さんの助けがあったからこそ。これからも人のため社会のためにできるだけのことをさせて頂きたい」と挨拶し、会場からは大きな拍手が送られた。
 また本紙の取材に対し、「社会のために尽くした人生を、ブラジル社会が認めてくれた。移住者としては最高の栄誉です」と感無量の様子で語った。