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華道池坊パラナ支部=創立25周年記念花展=開会式に250人来場

ニッケイ新聞 2012年9月27日付け

 華道家元池坊華道会南米パラナ支部は支部創立25周年、ローランジャ支所発足52年を記念し14〜16日、クリチーバ市オスカー・ニーマイヤー美術館で記念花展を開催、14日夜に行われた開会式にはサンパウロ州、パラナ州各地から約250人が来場した。
 同支部のクリチーバ、アサイー、ロンドリーナ、マリンガ、アプカラナ、ローランジャ、ウムアラマ、パラナバイ各支所が参加し、『花・色 春のメッセージ』をテーマに50点の生け花が展示された。
 開会式で鈴木隆月支部長(りゅうげつ)は「これまでの支援に感謝。盛大に支部創立25周年を祝う花展を開催できて光栄」とあいさつ。山口登在クリチーバ総領事も「池坊は世界でも普及している。今後更にその文化が深まりますように」とメッセージを送った。
 同日には免状授与式も行われ、16人に免状が手渡された。ブラジル内で与えられる最高の資格である正教授一級を授与した中野マルコスさん(35、三世)はマリンガ支所の最年少。17年間休まずに華道に打ち込み、同資格取得に合わせて「林月(りんげつ)」の華名が授けられた。
 本職は弁護士だという中野さんだが、華道への入門には「おばあちゃんが家の庭で育てていた花や盆栽から影響を受けた」。正教授一級の授与で指導の資格を得て、「これからは地元の支所で先生を手伝い、生け花の普及に努めたい」、と意気込みを語った。
 現在、パラナ支部の生徒は約40人で、そのうち男性は鈴木支部長と中野さんの二人。鈴木支部長も、「今後の発展に向けてできる限り生徒を増やしていきたい」と、目標を話していた。