世界大学ランキング=USPが前年から大躍進=20位上げて158位に
ニッケイ新聞 2012年10月6日付け
英国の雑誌に掲載された「世界大学ランキング」で、ラ米1位のサンパウロ総合大学(USP)の順位が20位上昇し大躍進と4日付フォーリャ紙が報じている。
「世界大学ランキング」は〃教育雑誌の権威〃と称される英国の「タイムス・ハイヤー・エデュケーション」が毎年行なう名物企画のひとつ。順位は「授業内容」「研究」「引用(他の研究発表に出典として使われる)頻度」「革新性」「国外留学生の受け入れ」などを基準にしてつけられるが、USPは前年の発表からランクを20位上げ、テル・アヴィヴ大学(イスラエル)やバーミンガム大学(英国)と並ぶ158位にランクされた。
ラ米の大学で上位200位に入ったのは同大学のみで、ラ米2位は251〜275位(201位からは25ずつのグループで発表)に入ったカンピーナス大学(Unicamp)だった。ラ米では、アンデス大学(コロンビア)とメキシコ国立自治大学(メキシコ)が300位台に入った。
USPのジョアン・グランジーノ・ローダス学長はこの結果を、同大学が最近行ない始めた、学内からのみでなく他の研究機関からも資金を調達するなどの対策が実を結んだものとし「良い結果が出ることはわかっていた。今後はこれを維持、できればさらに順位を上げていけるように努力したい」と語った。
USPの順位上昇は、「引用の度合い」で61%ポイント、「革新性」で20%ポイントを上がった結果で、「留学生の受け入れ」でも評価が高かった。
世界ランキング1位は2年連続でカリフォルニア工科大学(米国)で、以下、オックスフォード大学(英国)、スタンフォード大学、ハーヴァード大学、マサチューセッツ工科大学(それぞれ米国)が続いた。日本は東京大学の20位が最高だった。