ニッケイ新聞 2012年10月6日付け
先週木曜付け本紙掲載の伯日交流協会生らによるグァララペス市訪問。グ市側も歓待の姿勢を示していたが、取材の中で両者の間に認識のずれがあることを感じとった。
協会生らが名取市側から受けた話によれば、両市の交流は05年で途絶えており、音信普通の状態が続いていたという。
対してグ市では、08年に名取の名を冠した記念公園を創設、今年1月には、同市出身の歌手が来伯し公演を行ったのだとか。名取側はそれらの事実を全く把握出来ていなかったようだ。
「名取市は大切な存在。強い絆で結ばれている」とは市長の弁。しかしどれ程相手のことを想っても、それを伝えなければ関係を維持・発展させることはできない。
協会生らが7年の溝の間にかけた縄は、今後どのような広がり方を見せるのか。双方にとって有益な形になっていくことを願うばかり。(酒)