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サンパウロ州海岸部で連続殺人=4日、7日で12人死亡=警官殺害との関連性は?

ニッケイ新聞 2012年10月9日付け

 サンパウロ州海岸部バイシャーダ・サンチスタのグアルジャーとサントスで、4日と7日に、警官が殺害された後に連続殺人が起きるという事件が続き、12人が殺されたと6、8日付伯字紙が報じた。
 グアルジャーでの事件は2人乗りのバイクによる連続殺人で、4日午前1時〜午後9時の20時間で7人が殺された。連続殺人の被害者の一部は麻薬取引に使われる場所で襲われており、内4人は盗みと麻薬密売の前科があったという。事件前日の3日午後には、サンヴィセンテで軍警1人が殺され、同日夜にはグアルジャーでも別の軍警が殺されそうになるという事件が起きている。
 4日午後5時頃に29歳の弟が殺され、警察に届けを出しに行って9時頃帰宅したら、18歳の息子も凶弾に倒れたと知らされた45歳男性は、「何が起きているのか見当も付かない。同じ町、同じような形で7人も殺されるなんて」とし、警察の捜査結果を待つとの意向を明らかにした。
 目撃証言によると、犯人達は黒っぽい服とヘルメットを着用しており、現場からは、治安関係の人間だけに使用が限定されているはずの40口径と45口径の銃弾の薬莢(やっきょう)が発見されている。
 7日の事件も、サントス市内で妻が開いているビュフェの前に居た軍警が、店の前を通り過ぎた後引き返してきた車から降りてきた男に小銃で撃たれて即死、助けようとした店の警備員も被弾し、病院に運ばれる間に死亡するという事件の後に続いて起きた。
 6カ所で起きた襲撃事件は車に乗った人物の犯行だが、夫が死亡、妻が負傷したケースでは、覆面の男2人が家の中まで侵入して銃を連射した。サントスでの被害者は5人で負傷者は3人。被害者で前科があったのは麻薬密売で捕まったという男性1人のみだった。
 サンパウロ州保安局では、サントスでの事件の前に州都第1コマンド(PCC)のメンバーがサンパウロ市から海岸部に下ったという情報も手にしており、PCCと警察との抗争か、犯罪組織同士の抗争かの二つの線で捜査中だ。
 4〜6日付フォーリャ紙によれば、サンパウロ州にいるPCCのメンバーは123市に1343人で、昨年12月には組織幹部が「警官に仲間を殺された時は『死には死』の原則を貫け」という命令を出した。他方、軍警も「1人殺されたら復讐には6人の賊を血祭りに」と宣言したとされ、二つの事件の因果関係も含めた捜査が続いている。なお、大サンパウロ市圏エンブ・ダス・アルテスでは5日、青年3人が2人乗りのバイクに襲撃される事件が発生し、4日夜、軍警が強盗殺人の被害に遭った事との関係が疑われている。

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