ニッケイ新聞 2012年10月9日付け
国際的な穀物価格の上昇などの影響で、9月の物価が2003年以来最大となる0・57%の上昇を見せたと6日付伯字紙が報じた。
トウモロコシや大豆、小麦、米といった穀物が米国の干ばつなどで減収となり、コモディティ価格の世界的な上昇が起きている事は周知の事実だが、ブラジルでもその影響が出始め、6月頃から上昇し始めていたインフレを更に押し上げた。
また、降雨量など季節的な要因が大きい野菜の価格上昇も激しく、ジャガイモは21・61%、たまねぎは16・81%値上がりしたと報告されている。
第1次産品である穀物の価格は飼料その他の価格にも影響し、牛肉や鶏肉の価格も上昇。9月の食料品価格は1・26%上昇し、9月としては2002年以来の高い上昇率を示した。
現在のペースで物価が上昇した場合、公式インフレ指数のIPCA(広範囲消費者物価指数)は年間5・5%に達すると見られ、政府目標の4・5%達成は不可能となる事が確実視されている。