ニッケイ新聞 2012年10月10日付け
【既報関連】7日に開票された全国統一地方選で、サンパウロ州各地では9日付本紙報道のとおり大躍進を遂げたが、他州でも大健闘したようだ。ブラ拓の移住地として出発したパラナ州アサイー市では市長・副市長が両方日系人となり、ミナス州では〃バナナ王〃山田勇次さんが見事に市長への初当選を決めた。本紙の集計によれば、少なくとも日系市長は全伯で17人、日系市議は52人が誕生した。
パラナ日伯商工会議所の調べによれば、同州アバチアー市では女性市長が誕生した。マリア・デ・ルルデス・ヤマガミ氏(DEM)が接戦を制し、見事当選した。
アサイー市ではメスチッソのルイス・アルベルト・ヴィセンチ氏(PSDB)、副市長はマリオ・サトウ氏が当選し、日系人集住地の強さを見せつけた。同市では日系市議にエンリケ・サトウ氏(DEM)が2位で当選した。
北パラナのロンドリーナ市では現職の金城ロベルト(PSDB)、高橋マリオ(PV)の両氏が2議席を獲得した。ウムアラマ市では横田エメルソン氏(PR)、ゴイオエレー市ではマルセーロ・ハガ氏(DEM)、ウライ市ではウィリアン・イワイ氏(PMDB)が通った。
アンジラー市ではアレックス・ロドリゲス・シバタ氏(PT)が1位で、イヴァトゥーバ市ではシルバーナ・モリ氏(PDB)、ローゼ・モリ氏(PSD)の2女性候補が9議席の中で当選を果たしている。
ノーヴァ・サンタバルバラ市ではレアンドロ・コタカ氏(DEM)、ノーヴァ・エスペランサ市ではイサム・コバヤシ氏(PSD)、アントニーナ市ではアントニオ・ユキヨシ・オサキ氏(PSD)、ラランジャル市ではタナカ氏(PR)が当選した。
その他、ミナス・ジェライス州ジャナウーバ市で、〃バナナ王〃として知られる北海道出身の農業従事者、山田勇次氏(帰化人、PRP)が見事、市長に初当選を決めている。
23議席のサンタカタリーナ州都フロリアノーポリス市ではロベルト・カツミ・オダ氏(PSD)が19位で、29議席の南麻州都カンポ・グランデ市では島袋エジソン氏(PTB)が27位で、19議席の同州南部ドウラードス市ではエリアス・イシイ氏(PT)が11位で通った。
さらに北伯でも日系人が躍進した。パラー州サンタレン・ノーボ市では帰化人のオハゼ・セイ市長(PMDB)が2期目を決め、41議席のアマゾナス州マナウス市では28位でマサミ・ミキ氏(PSL)が当選した。
15議席の同州トメアスー市では10位でウンベルト・カトウ・イチゾウ氏(PV)が、21議席のロライマ州ボア・ビスタ市ではマサミ・エダ氏(PMDB)が5位で当選している。
なお、9日の報道に漏れたサンパウロ州各市の当選者は次の通り(敬称略)。▼市長【ノーボ・オリゾンテ】トシオ・トヨタ(PPS)【サンミゲル・アルカンジョ】小田原ジョゼ(PTB)▼市議【ジアデーマ】リカルド・ヨシオ(PDT、6位)【プライア・グランデ】ヨナミネ・カツ(PSDB、8位)【カフェランジャ】パウロ・セーザル・ヌネス・アンザイ(PDT、1位)【ミランドーポリス】池尻アケミ(PMDB、4位)、ロベルト・セキヤ(PDT、5位)【ビリグイ】リカルド・クマザワ(PT、13位)【スザノ】クラウジオ・アンザイ(PSDB、16位)【レジストロ】イネス・カワモト(PSDB、1位)【プロミッソン】エジソン・ヤスナガ(PSD、12位)【パラグァスー・パウリスタ】パウロ・ジャポネース(PT、8位)。