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14年大統領選=副大統領争い早くも勃発?=カンポス氏やカブラル氏も

ニッケイ新聞 2012年10月16日付け

 7日に行われた全国市長選挙の結果を受け、14年の大統領選挙では、ミシェル・テメル氏(民主運動党・PMDB)がつとめる副大統領候補をめぐる争いも起こりうると、14〜15日付伯字紙が報じている。
 14日付エスタード紙は、労働者党(PT)とPMDBが14年の大統領選挙を見越し、28日の全国市長選決戦投票での両党の関係強化を図っていると報じた。PMDBは、サンパウロ市市長選挙4位だったガブリエル・シャリッタ候補をPTのフェルナンド・ハダジ候補支援に回らせる一方、大臣職確保と噂されるなど、蜜月ぶりを示している。
 だが、PMDBの思惑の背景には、ブラジル社会党(PSB)党首のエドゥアルド・カンポス氏の存在がある。現在は与党側のPSBだが、PMDBは、将来は大統領選出馬を噂されるカンポス氏が14年にジウマ大統領の副大統領をめぐってテメル氏と争うというシナリオを恐れている。
 PMDBは、同氏が18年に大統領立候補を目指す過程で与党支持を離れ、民主社会党(PSDB)の大統領候補と呼び声が高いアエシオ・ネーヴェス氏と組むことも懸念している。ミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテの市長選で、アエシオ氏が支援したPSBのマルシオ・ラセルダ氏が当選したためだ。
 PMDBは14年もテメル氏の現職続投を支援する意向と見られていたが、同党のエドゥアルド・パエス・リオ市長は14日、米州報道機関協会の会議で演説し、「14年の副大統領には現リオ州知事のセルジオ・カブラス氏を推したい」と発言、党内で対立図式があることを伺わせた。
 また、PTのリンジベルグ・ファリアス上議も副大統領を希望していると言われている。