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東西南北

ニッケイ新聞 2012年10月17日付け

 ジウマ大統領は19日に行なわれる予定だったサンパウロ市市長選のハダジ候補への応援演説の日程変更を行なった。理由は「アヴェニーダ・ブラジル」の最終回と時間が重なっていたため。「そのせいでその場にいない人が続出すると困る」が表向きの理由だが、ジウマ氏は同ノヴェーラのファンであることを既に公表済み。女性のノヴェーラ好きは大統領も例外ではなかった。
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 リオのフルミネンセ海岸部の病院で88歳の女性が血管に誤ってスープを注入されてその後死亡した事件は11日付の本欄でも報じたが、同じ地域の別の病院で今度は80歳の女性がカフェ・コン・レイテ(ミルクコーヒー)を血管に注入されて死亡する事件が起こった。偶然かもしれないが、老人の血管に食料を注入し死なせる事件が同じ時期に同じ地域で起こったとなると、刑事事件の可能性が疑われても不思議ではない。
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 ブラジル映画の最高賞「グランデ・プレミオ・ブラジレイロ・デ・シネマ」の発表が15日にリオで行なわれ、「オ・パリャッソ」が、ノミネートされていた14部門のうち12部門を独占した。同映画は来年2月におこなわれる米国アカデミー賞の外国語映画部門のブラジル代表作としてエントリーしている注目作。同作品の監督と主演を手がけたセルトン・メロの注目度も高まりそうだ。