ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
V空港で貨物トラック強盗=iパッドやiフォンに被害
ニッケイ新聞 2012年10月25日付け
サンパウロ州カンピーナスのヴィラコッポス国際空港の倉庫に5人組の強盗が押し入り、大量の電子機器を盗んで行く事件が23日に発生した。24日付エスタード紙が報じている。
23日未明、顔をストッキングで覆い、機関銃と拳銃で武装した5人組の強盗が、ヴィラコッポス空港にあるTAM航空の倉庫に車で近づき、警備員1人を脅して、倉庫内に侵入した。
犯人たちは中にいたTAM社の従業員らを人質に取った後、米国アップル社製のiパッド(iPad)とiフォン(iPhone)が詰まった段ボール12箱をバンに載せて逃走した。
盗まれた荷物は22日の夜にヴィラコッポスに到着したばかりのもので、犯行に要した時間は約1時間半だった。TAM社は早速警察に連絡を取ったが、犯人たちは現場にあった監視カメラを全て盗んでおり、手がかりがつかめない状態でいる。なお、従業員や警備員にケガはなかった。また、TAM社従業員の車1台が犯人たちの逃走用に使われたが、その後すぐに見つかっている。
盗まれたiパッドとiフォンの被害総額は390万レアルになるといわれている。TAM航空は警察と協力して犯人探しに全力を尽くすと書面で発表した。
サンパウロ市及び地方貨物輸送業者組合(Setcesp)の発表によると、サンパウロ州ではこのような貨物トラック強奪事件が頻発しており、2011年は6958件発生。そのうち57・85%がサンパウロ市内での犯罪だった。