ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 10歳少女を強姦殺害=怒った住民が家屋を破壊

10歳少女を強姦殺害=怒った住民が家屋を破壊

ニッケイ新聞 2012年10月25日付け

 ゴイアス州ウルアナで23日午後、10歳の少女が殺された事に腹を立てた住民が、容疑者の自宅を破壊し、放火するという事件が起きた。
 24日付G1サイトによると、18日に人にあげる約束の犬を連れて家を出たガブリエリ・カロリーネ・ジアス・ロッシャちゃんは、容疑者の自宅前で目撃されたのを最後に行方不明になり、警察や住民が捜索を続けていたが、23日に、隣の市のサトウキビ畑(容疑者の供述地点から200メートルの所)で遺体が見つかった。
 肥料の袋に入れられたガブリエリちゃんの遺体はビニールシートで覆われており、頭部に刃物で切りつけられた跡があった。鑑識が容疑者の自宅にあった血痕がガブリエリちゃんのものか調査中で、殺害の場所や時間は確定されていない。
 容疑者は殺されたガブリエリちゃんの級友の父親で、昨年、12歳の少年を犯したとして起訴されているため、警察では、容疑者がガブリエリちゃんを強姦後に殺害したと見て捜査中だ。
 ガブリエリちゃんの母は22日のTV放送で「生きていると信じている」と語ったが、遺体発見と聞いて腹を立てた住民は、容疑者の家を破壊した上、火をかけた。住民達は容疑者逮捕と聞いた21日夜も警察に押しかけ、容疑者をリンチにかけようとしたため、警察が容疑者をゴイアニアの署に移送していた。
 容疑者の妻と娘(ガブリエリちゃんの級友)はゴイアニア市内で保護されている。