ニッケイ新聞 2012年11月10日付け
些細な原因やその場の激情による殺人を防ぐため、検察庁が〃10まで数えよう〃というキャンペーンを開始と8日付ブラジルメディアが報じた。
銀行の列を乱した、渋滞中にクラクションを鳴らされたなど、些細な原因のけんかや嫉妬、口論などによる殺人事件は、アクレ州の100%やサンパウロ州の83%、サンタカタリーナ州の82・13%など思いのほか多い。
ロンドン五輪メダリストらが〃コンテ・アテ・10〃と書かれたシャツを着てアピールするポスターは政府系サイトが掲載。10まで数えて心を落ち着け、考え直そうという呼びかけは、日常の場での自己コントロールにも有効だ。復讐などが動機の計画殺人は10まで数えた程度では防ぎきれないかもしれないが、無用な殺傷を防ぐため、カッとした時は、さあ、〃10まで数えよう〃。