ニッケイ新聞 2012年11月13日付け
サッカーの全国選手権は11日、リオの名門フルミネンセが、圧倒的な強さで2年ぶり4度目の優勝を決めた。12日付伯字紙が報じている。
10日の時点で34試合中、負けはわずか3試合と好調なフルミネンセは11日、サンパウロ州プレジデンテ・プルデンテでパルメイラスと優勝をかけた一戦に臨んだ。
試合序盤は、セリエB降格の危機に貧し1試合も落とせないパルメイラスの果敢な攻撃に押されていたが、前半終了間際の45分、今季得点王争いの首位を行くフレッジがキーパーの弾いたボールをゴール右前から決めて1点を先制した。
サイドの代った後半8分にはフレッジが放ったシュートがパルメイラス・ディフェンダーのマウリシオ・ラモスの足に当たってパルメイラス・ゴールを割る自殺点でフルミネンセが2点目。これで勝負があったかのように見えた。
パルメイラスはここから猛反撃に転じ、16分にエースのバルコス、19分にパトリック・ヴィエイラが得点を入れて同点としたが、フルミネンセは42分、ジャンからの右へのクロスをまたもフレッジが決め3—2。
他方、2位のアトレチコMGはヴァスコ・ダ・ガマと引き分けたため、3試合を残して勝ち点差10となり、フルミンセの優勝が決まった。
2000年代後半は降格争いを繰り返したフルミネンセは2010年、現サントスFC監督のムリシー氏がチーム変革に成功して優勝。それ以降も、2006年にインテルナシオナルをリベルタドーレス杯優勝に導いたアベル・ブラガ監督のもと、フレッジはじめ、最近のセレソン(代表)に招集されるチアゴ・ネーヴェスやヴェリングトン・ネンを中心に、ブラジル随一の攻撃力を誇るチームとなっている。