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セッテ・バーラス=文協新会館華やかに落成=来年百周年機に新名所へ

ニッケイ新聞 2012年11月28日付け

 レジストロ市、イグアッペ市と共に来年日本移民入植百周年を祝うセッテ・バーラス市の文協新会館の落成式が今月17日正午に行われた。
 式典はジョアン・シケイラ・ローボ生長の家準講師によって執り行われ、同市の宮下ニウセ市長、アントニオ・モラエス市会議長代理、遠藤寅重セッテ・バーラス文協会長、山村敏明リベイラ河沿岸日系団体連合会会長、リベルダーデ地区治安協議会(CONSEG)の小川彰夫会長、近隣の市町村の文協会長ほか約200人が列席し、盛大に行われた。
 新会館は昨年9月に定礎式が行われ建設作業が始まった。遠藤会長によると、文協に5万レアイスの蓄えがあったが、後の15万レアイスは寄付金に頼ったと言う。「寄付金を募り、現場監督をした遠藤会長の献身的な働きなくして会館完成は難しかった」とは出席者の弁だ。
 表の壁には朱色の鳥居がはめ込まれ、雄大な富士山とその麓には緑の茶畑が広々と続いている壁画が目をひく。内部はモダンで明るいサロンとなっている。この会館はセッテ・バーラスのカルトン・ポスタル(絵葉書)だと言う人もいた。 移民百周年目にして誕生した新しい文協会館は、セッテ・バーラスの日本文化普及の殿堂として市民から利用され、愛される事だろう。(金子国栄さん通信)