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道も空港もファンだらけ=コリンチャンスの見送りに

ニッケイ新聞 2012年12月5日付け

 日本で行なわれるクラブ・ワールドカップへ向かうコリンチャンスに対し、応援団が同チーム練習場からサンパウロ州クンビッカ空港まで見送りにつめかけ、航空便に混乱を来たす騒動になった。4日付伯字紙が報じている。
 コリンチャンスは3日夕方、サンパウロ市東部の練習場で出国前最後の練習を行なった。空港に近い練習場はファンの集合場所にもなり、アイルトン・セナ道は違法駐車したファンの車とコリンチャンス・グッズの路上販売人で溢れた。午後7時頃から一段と数が増えたファンたちは、旗を振り、花火をあげて選手たちを鼓舞した。あるファンが持ち込んだ大型モニターには今年のリベルタドーレス杯のハイライトシーンが流れ、ゴールが決まった瞬間には試合さながらの大歓声も起きた。
 23人の選手とチテ監督を乗せたバスは午後10時半頃、練習場を出発し、ファンたちも前後してバスや徒歩、自転車、自動車などで移動。興奮したファンたちはバスの窓から這い出し、屋根伝いに前のバスに移動するなどの行為も行った。
 コリンチャンス・ファンの熱狂的な見送りにより付近の交通が乱れ、クンビッカ空港では、午後9時から11時台の便の乗客が空港にたどり着けない状況が起き、26便に遅れが生じ、11便がキャンセルとなった。
 選手たちは午後11時前に空港に着き、ロビーを通らず乗り場に向かったが、ファンたちの声援には警護用の柵の内側から挨拶を送って応えた。警察によると、見送りのために空港に押しかけたファンは1万5千人。選手たちが搭乗する直前のロビーは黒いユニフォームのコリンチャンス・ファンで溢れかえり、さながら〃黒い海〃だったという。
 4日未明にブラジルを発ったコリンチャンスはブラジリア時間の4日昼過ぎにドバイに到着。日本には7日に到着の予定だ。