ニッケイ新聞 2012年12月6日付け
第46回衆議院議員総選挙が4日に公示されたことを受け、5日から各公館で『在外選挙投票』が始まっている。1万2385人の選挙人が登録される在サンパウロ日本国総領事館管内では、サンパウロ日伯援護協会(Rua Fagundes, 121, Liberdade)で投票が行われている。8日まで。
投票所は同総領事館から領事・職員が計9人、人材派遣会社からのスタッフ87人という万全の体制で前日から準備され来場者を迎え入れた。
一番乗りは、開場の約1時間前に到着した森下浩さん(75、愛知)。「若い頃には日本の国政なんて興味はなかったけれど、年を取れば取るほど関心が強くなる。権利を放棄することは無責任だと思うようにもなった」と心境を語った。
午前9時半に投票が開始されると、スタッフらの補助の下手続きが進められ、有権者らはそれぞれの思いを込めて一票を投じた。
2010年の参院選以来2回目の参加となった小山彪次さん(69、熊本)と妻のキヌエさん(60、同)は「説明もわかりやすいし、手順も簡単。文協で投票した前回は、会場が広すぎて次に何をすればよいか迷ったりしたので、今回の方がずっと良い」と話し、スムーズな会場運営を評する声は多く聞かれた。
成田強領事部長は「会場が例年と違うことは勿論、身分証明書と在外選挙認証の提示はコピーでは認められないので注意が必要。多くの方の投票をお待ちしています」と呼びかけている。
投票期間は5〜8日の午前9時半〜午後5時。在聖総領事館以外の管轄では各公館で受け付けている。問い合わせは同総領事館(11・3254・0100)、または各公館まで。