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ACAL=東洋祭り、今年も盛況=4万人が日本文化親しむ

ニッケイ新聞 2012年12月11日付け

 今年で44回目を迎えるリベルダーデ文化福祉協会主催の『東洋祭り』が8、9の両日にリベルダーデ広場を中心に開催され、約4万人(主催者発表)が年末の風物詩を楽しんだ。
 8日昼から行われた開会式には、在サンパウロ日本国総領事館の中山雄亮副領事、ブラジル日本文化福祉協会の木多喜八郎会長、サンパウロ日伯援護協会の菊地義治会長らが招かれた。
 大阪橋大鳥居前で成功祈願の神事とテープカットが行われた後には、広場に設けられた特設ステージ前に移動し、丹下セツ子太鼓道場による和太鼓の演奏が披露され大勢の観衆で賑わう会場を盛り上げた。
 大阪橋から広場にかけて、車両の交通規制によって歩行者天国が設けられ、アニメグッズ、お守り、浴衣などを販売する約30のバンカが出店された。飲みものや軽食片手に通りを歩く、夏祭りらしい姿も見られた。
 終日行われたステージショーでは、健康表現体操や鳥取県人会グループによる傘踊り、コロニア歌手による演歌などが披露され、大きな拍手が沸き起こっていた。
 会場には日本のアニメキャラクターのコスプレをした非日系の若者の姿が散見され、ステージでアニメソングが歌われると、最前列で歓声を上げ興奮した様子を見せた。
 「バスとメトロを乗り継いで1時間以上かけて来た。毎年楽しみ」と話すのはイタクアケセトゥーバ在住の松山清さん(81、二世)。「何と言っても演歌のステージが好き。最は若い人も演歌を歌ってくれるので嬉しい」と笑顔。
 娘と孫とともに参加したという古賀和子さん(熊本)も「日系と非日系が一緒になって楽しめるお祭り。こういうイベントを通して、孫にも日本文化を好きなってもらえたら」と話した。