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広島・絵手紙コンテスト=ブラジルから4人が入選=石井恵子さんの指導実る

ニッケイ新聞 2012年12月20日付け

 特産品の筆で有名な広島県熊野町で、今年5月に開かれた絵手紙のコンテスト「第16回筆の里ありがとうのちょっと大きな絵てがみ大賞」にサンパウロに住む4人の愛好家の作品が入賞した。
 応募総数約9千点の中から、東海林貢さん(95、宮城)の作品は優秀賞、佳作には大野宏江さん(66、京都)、奨励賞に村上佳和さん(71、広島)、山本郁子さん(71、熊本)の作品がそれぞれ選ばれた。
 4人は石川県人会館や老ク連で絵手紙を教える石井恵子さんの講座に通っており、「ありがとう」をテーマに作品を制作した。毎回欠かさず教室に通う東海林さんは「90歳を過ぎて、魅力的なものに出会った。100歳までがんばります」とかくしゃくとした様子で語った。
 ブラジルの旗を描いたという大野さんは「住み慣れて40年のブラジルに感謝の気持ちを表した。初めて出品して入賞したので嬉しい」と語り、村上さんは、やしの木と実、山本さんは「サンバを聞くと浮き足立つ人々」の様子を、味のある文字と線で表現した。
 石井さんは「絵手紙は、心と心を結ぶもの。〃下手でいい、下手がいい〃で気楽に描けるし、心を込めればそれで十分」と魅力を語った。
 なお、石井さんは教室の受講者も募集している。石川県人会で月に2回開かれており、「教室は和やかな雰囲気。絵手紙を通じて交流が深まります」と呼びかけている。教室の詳細は石井さん(11・3289・3405)まで。