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「新事業どんどんやりたい」=三井物産 矢部健太郎取締役が着任

ニッケイ新聞 2012年12月21日付け

 ブラジル三井物産株式会社サンパウロ本店に矢部健太郎取締役(42、東京)が12日着任し、本紙に挨拶に訪れた。
 同社は1938年に進出。近年では、国内外の企業と提携し、サトウキビを元にしたバイオ化学品製造や農業生産、鉄道車両リース、あるいは社会貢献としてカエルプロジェクトなど多彩な事業を実施してきた。
 矢部さんは米国ワシントンDCに本部を置く世界銀行に3年間勤めた経験があり、ブラジルは二カ国目の海外勤務。1999年に研修でリオを訪れた頃を振り返り、「昔と比べてかなり経済成長した。テレビや車を見ると、韓国や中国の影響がすごくて、日本も負けちゃいかんなと思った」と現在の印象を語った。
 従来通り鉱山会社ヴァーレ社や国営石油会社ペトロブラスとの関係を維持しつつ、「中間層がたくさんいる市場なので、新しいことをどんどんやっていきたい」と意欲的に語った。また、「インフラが弱いと進出企業も呼びにくい」とインフラ整備の強化にも関心を見せた。