カンタレイラ水系で深刻な水不足が続き、バールが多いサンパウロ市ヴィラ・マダレナ地区のバールがガラスのコップ不使用などの自衛手段を採り始めたと26日付エスタード紙が報じた。
24日付同紙は、W杯終了と共に夜の同地区から消えたものは観光客と水道の水と報じ、午後9時~翌朝6時の水圧低下でバールの営業に影響が出ている様子を伝えた。
水圧低下はサンパウロ州水道公社による水の消費抑制策の一つだが、ヴィラ・マダレナは夜の方が客が多く、夜間断水の影響は他の地区以上だ。各店では営業時間短縮や給水車を頼んで貯水槽を一杯にする、ガラスのコップを止めてプラスチックのコップ使用などの自衛手段を講じているが、この地域のバールは古い建物が多く、貯水槽も小さい。
コップを洗う水の節約はトイレなどの水を確保するためだが、それでも営業時間を2時間短縮して午前0時までとしたため、夜働いていた従業員を午前中勤務に切り替えさせた店もある。かつては午前0時以降、皿800枚、コップ800個を洗っていたが現在は水が出始めてから洗うようになったという店もある。