羽藤ジョージサンパウロ州議の息子アレックスさん(31、PMDB)が、10月の連邦下院議員選に初出馬するにあたり、23日に本紙を訪れ、あいさつをした。羽藤ジェオルジサンパウロ市議は兄にあたる。
モジ・ダス・クルーゼス大学医学部を卒業後、サンパウロ市東部で「家族健康計画」(PSF)に2年間従事、その後臨床医として2年間働いた。医師の経歴をいったん離れ、父と同じ政治の道を目指すという。
「小さい頃から、最初は医者、その後に政治家になると決めていた。昔から父の仕事を傍で見て、日々の問題をどう処理すればよいかを学んできた」と語る。
母マルレーニさんも、経済的に恵まれない子ども3千人を自宅や教会に招いてクリスマス会を開いたり、虐待された犬を保護して里親を見つける動物福祉活動をしたりと、社会活動を行っている。アレックスさんは、こうした活動にも協力してきたという。
政策の骨子は「教育」「保健」「治安」「スポーツ」の4つ。教育では「貯蓄と投資を早くから教えるべき」と、早期経済教育を提唱。また、「防犯カメラや防弾車など防犯用機器や、薬、医療器機、農業関係の商品にかかる税金を減らしたい」と減税に意欲的だ。
日系社会に関しては、「どこも青年会の元気がないので、スポーツ振興を通して青年会を活発化したい。日系社会の維持と強化を図りたい」などと話した。
ジョージサンパウロ州議によれば、連邦議員に当選するには最低7万票が必要。「子どもが親を超えることが私の夢。アレックスが当選すれば、市、州、連邦の3分野でお互い協力し合える」と期待を込めた。アレックスさんの政策等詳細はサイト(www.alexhato.com.br)まで。