ニッケイ新聞 2011年1月4日付け
ペトロブラスは29日、トゥピ領域の岩塩層下原油とガスの予想生産量が65億バレルであることと油田の名称をルーラに変えることを発表した。これに対しDEMは、連邦裁判所に変更の取り消しを申請するつもりと12月30、31日付伯字紙が報じた。
報告書によると、ルーラ領域は65億バレル、セルナンビ領域は18億バレルの原油があると予測されている。当初、ペトロブラスではこの二つのプロジェクトは同一層に属する油田開発と考えられていたが、調査の結果、まったく違う原油層であることが判明した。ルーラとセルナンビの埋蔵量をあわせれば、現在の国営原油の理蔵量141億バレルは59%増の224億バレルになる。
すでにルーラ領域では二つのプラットフォームにより原油採掘が行われている。一つは、アングラ・ドス・レイス、もう一つはサンヴィセンテで長期テスト中。年内に三つ目のプラットフォームも導入される予定だ。
ペトロブラスの次の目標は、2011年末までに、三〜四つの原油井戸を掘り、アングラ・ドス・レイスのプラットフォームにつなげることであると発表した。
また、ガスの生産量を早急にあげるため、ルーラからカンポ・デ・メキシオン、バシア・デ・サントスに沖合ガスパイプラインも作られた。このあたりのパイプラインはすでにカラグアタトゥバまで通っており、残るはタウバテまでの地上パイプラインのみとなった。それも2011年上半期には完成する見込み。