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移植手術は10年で3倍=腎臓の不法な国際取引発覚
ニッケイ新聞 2011年1月11日付け
サンパウロ州での臓器移植手術が昨年は18%増え、過去最高記録を更新と7日付フォーリャ紙が報じた。09年は1975回だった手術が10年は353回上回る2328回となり、臓器移植は10年間で約三倍に増えている。手術数は腎臓1439回、肝臓656回、膵臓99回、心臓77回、肺57回と続く。
一方、9日付エスタード紙では、ブラジル人の腎臓が約6千米ドルで不法に国際市場に出回って事も明らかにされた。警察によれば、01〜03年には北東部のレシフェ中心に106人が闇市場に臓器を提供。南アフリカへ輸出された腎臓は、ブラジル人が受け取る値段の20倍の値段でイスラエル人らに販売されていた。貧困地域の臓器取引は未成年者の臓器提供問題とも関連。臓器販売は世界の闇市場取引の10%を占めるともいう。