ニッケイ新聞 2011年1月18日付け
05〜09年、ブラジルの外国への資金援助が50%増加した。その額は32億レアルで国民1人あたり16レアル。大半はハイチやキューバ、モザンビークへ送られた。支援規模は東ヨーロッパ諸国並みとなったが、まだまだトルコ、中国、インド、韓国など他の新興国の後に続き、GDPに占める割合も0・02%と小さい。09年にGDPの0・7%の目標を達成したのはスウェーデン、ノルウェー、デンマーク、オランダ、ルクセンブルクだ。しかし、今年も集中豪雨到来で国内の不整備が露呈する中、外ばかりに目を向けてもいられない—。リオ州被災地支援のため、年金生活者が救援用の水の買出しに走り、献血センターは真夜中まで対応するなど、身内に対してシンパチコな国民性はピカイチなのだが…。
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国民の買物用ビニール袋の利用は年間で120億枚、この量はゴミ総量の1・3%だ。環境対策でビニール袋使用の制限が問われるが、大手スーパーのウォールマートが昨年行った調査では、環境学者だけでなく、国民の6割が無料配布を禁止する条例に賛成だったという。各スーパーでは買い物袋持参で値引き、買い物総額の0・3〜0・7%でビニール袋販売などのキャンペーンを行うが、顧客の中には「ビニール袋にお金を払っている事を忘れている人もいる」とか。意識がなければ意味がない?