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ポ語で運転免許受験=静岡県警が導入へ

ニッケイ新聞 2011年1月29日付け

 【静岡新聞】静岡県警は自動車運転免許の学科試験をポルトガル語と中国語でも受験できるようにするため、問題の翻訳作業などを進めている。今後、問題の構成などを検討し、2011年度中の試験開始を目指す。警察庁によると、外国語での免許試験は全都道府県が英語で、京都、宮城、和歌山、熊本各府県が中国語で実施している。ポルトガル語は全国で初めて。
 県警運転免許課によると、10年1〜11月に県内で運転免許試験を受けた外国人は4477人。このうち、公用語がポルトガル語のブラジル人は1862人で、7割以上の1373人は英語で受験した。日本語で会話はできても、読み書きが困難なブラジル人も多く、「母国語で受験したい」などの声も出ていたという。
 県警は09年11月、警察庁が外国人の運転免許試験の在り方についての調査・研究を始めたのに伴い、ポルトガル語と中国語の試験実施に向けて検討を進めてきた。
 愛知県警でも同様にポルトガル語の試験を導入する動きがあるという。
 海外で運転免許を取得した外国人が日本で自動車を運転する場合、免許を日本の運転免許に切り替える必要がある。その際、通常の免許試験は免除され、簡単な学科と実技の試験で一定水準に達していれば合格になる。