ホーム | 日系社会ニュース | 木原稔衆議と駐在武官来聖=防衛協力具体化打ち合わせ=「外交120周年で練習艦隊」
連邦議会の感謝状を受け取った木原稔防衛大臣政務官
連邦議会の感謝状を受け取った木原稔防衛大臣政務官

木原稔衆議と駐在武官来聖=防衛協力具体化打ち合わせ=「外交120周年で練習艦隊」

山内徹防衛駐在武官

山内徹防衛駐在武官

 防衛大臣政務官の木原稔衆議院議員(44、熊本)が6日から3日間、初来伯し、安倍首相が調印した防衛協力を具体化するための視察や打ち合わせを行った。「来年の外交樹立120周年を記念して練習艦隊がブラジルへ来ることが決定しています」などと語った。
 サンパウロ市にあるニッケイ新聞の高木ラウル社長宅マンションの集会場で7日晩、木原政務官の歓迎会と、7月18日からブラジリアの日本国大使館に赴任している山内(やまうち)徹防衛駐在武官(陸自一佐、40、熊本)の紹介が行われ、日系社会の主だった60人が出席した。
 安倍首相が今回、ジウマ大統領と調印したものの一つに、日伯間で初めて結ばれた「防衛協力」があった。それに従い、木原政務官は6日に首都で国防省、陸軍司令部、空軍司令部と協力内容具体化の打ち合わせをし、7日にはサンパウロ州でエンブラエル視察、8日にはリオの海軍工廠視察など、民間や公社を含めた防衛関連施設を見て回った。
 「私は熊本の濟々黌卒、〃移民の父〃上塚周平の後輩です。上塚顕彰会の顧問もしており、ブラジル移民に関してはずっと勉強してきた。前からサンパウロには来たかった」と前置きし、「安倍総理によって、日本にもう一度誇りを取り戻す政策が進められている。日系人の皆さんが胸を張れる日本を取り戻します」との抱負を語った。
 山内防衛武官も同郷、やはり濟々黌の出身で、初来伯。「こちらの日系軍人に温かく迎えてもらって本当に感激している。日系軍人の皆さんから、日本との防衛交流を深めることが悲願だったとお聞きし、とてもうれしく思っています」と述べた。