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リオ=14番目のUPP設置=治安強化の恩恵6千人に

ニッケイ新聞 2011年2月1日付け

 1月31日、リオ市街のエンゲーニョ・ノヴァ区サンジョアン丘のファヴェーラに新たな平和駐留部隊(UPP)が設置された。昨年10月に市内北部ヴィラ・イザベル区のマカコス丘に設けられたUPPに続き、14カ所目となる。31日付伯字紙が報じた。
 今回設置のUPPには婦警35人を含む200人の軍警を配備し、付近のマトリス丘とキエト丘の警備にもあたる。この治安強化で、ファヴェーラ住民約6千人が恩恵を受ける。次のUPP設置は市内北部エスタシオ区にあるサンカルロスの丘の予定で、1月25日には、セルジオ・カブラウ・リオ州知事がセントロのサンタテレーザ地区への設置も発表した。
 一方、30日付フォーリャ紙が取り上げたのが、アレモン地区やヴィラ・クルゼイロに麻薬密売者が戻り始めているという事実。戻ってきた麻薬密売者は銃器を没収されているため、刃物で殺人を続けていると考えられており、市警はこの動きを住民の口封じと疑っている。現地に駐留する陸軍鎮圧部隊の総司令官は「まだ油断はできない。22コミュニティで軍部に敵対する動きがある」と話している。