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大耳小耳

ニッケイ新聞 2011年2月2日付け

 農協セミナーでは最後にトメアスー農協の坂口理事長から、「議論の最中に何度も鳴った携帯の音がうるさかった」と発言があった。マナーの事かなという空気が会場に流れたが、それは「若者がいない」という意味と付け加えられ笑いが起きた。続け「若者もセミナーに連れてきて欲しかった」と後継者問題にも触れ、さっとマナーも指摘したような上手い話であった。
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 X—9チーム代表としてサンバ女王コンクールに出場する田辺森下佳苗さん。サンパウロ市カーニバルでは毎年、三和学院サンバ教室の生徒母子が同チームから参加しているが、これも02年に同教室に通う田辺さんが友人と二人で参加したのが始まりだとか。
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 本紙がルビ付きになって1年を迎えた。昨年1月から6面、2月から7面もと順次拡大してきた。中面の内容にも大幅に手を加え、多くの読者から支持の手紙を頂いた。先日、松柏学園では授業でルビ無しの本紙1面の記事を読んでいると聞き驚いた。新聞を読めるレベルの日本語力を身につけるのは容易ではない。日本語教師ですら満足に読めない人がいると聞く。他校でも本紙土曜付けで連載している「日本語教育エッセイ」に登場するOBのように、立派な作文を書けるまでになった生徒もいる。日本語教育界と邦字紙は同じ船の乗組員のようなもの。「こんな記事が読みたい」「この頁にもルビを」などの要望があれば気軽に連絡してほしい。