ニッケイ新聞 2011年2月5日付け
北東伯8州で3日夜から4日未明に発生した広域停電について、エジソン・ロボン鉱山動力大臣が4日、電気システムの障害は世界共通で、ブラジルでも例外ではないと述べたと4日付各紙サイトが報じた。
ロボン大臣は、ブラジルの電力システムは堅牢で近代的とし、「大停電が起きたわけではなく、電力供給が一時的に中断しただけ」と弁明。停電は機器の磨耗や電力需要の急増、大雨が原因ではないとの見解を明らかにした同大臣は、原因究明のため、国家電力庁やサンフランシスコ水力発電会社(Chesf)、全国エネルギー・システム組織化機構(ONS)や電力供給会社の関係者との会議を7日にリオ市で行う予定と話した。
一方、Chesfは4日朝、北東部8州で起きた広域停電の原因について、ペルナンブコ州とバイーア州の間のサンフランシスコ川に位置する防御システムに問題が生じたことで、周辺の発電所からの電力供給が止まった可能性があると発表。具体的には、ペルナンブコ州ジャトバ市にあるルイス・ゴンザガ発電所のシステムがトラブルを起こしたと見られている。
停電は現地時間で3日の23時半ごろ(ブラジリア時間の4日0時半)起こり、4日の4時ごろまで続いたという。
広域での停電は4日午前中に回復したが、アラゴアス州のマセイオやバイーア州では4日早朝から、停電が原因と見られる広範囲での断水が続いている。
停電が発生した時、バイーア州サルバドール市では夏のフェスタ開催中だったが、主催者が発電機を用意していたため、イヴェテ・サンガロのコンサートは1時間遅れたものの無事に行われた。