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大手経済誌がブラジル特集=多面的な記事で60頁超

ニッケイ新聞 2011年2月11日付け

 【藤崎康夫=東京支社長】定評ある経済誌として知られる『週刊東洋経済』で『躍る! ブラジル—中国、インドの次はここだ!』(2月12日号)というタイトルで特集号が出版された。合計60ページ以上の関連記事が並び、本邦初公開として「ブラジル会社四季報」及び「政財界キーパーソン」が掲載されている。
 現地レポートとして不動産ブーム、ソニーブラジル、サムスン電子などの事情を説明した「目覚めた南米の大国、2億人の巨大需要」、ブラジル・フーズ共同会長ルイス・フルラン氏へのインタビュー記事の「重荷はすべてなくなった、ブラジルの成長は続く」、さらに中国・華豊村、華豊村粮油種植専業合作社や大豆、セニブラなどを取材した「豊饒な大地をわが手に『爆食龍』中国」といった興味深い記事がならぶ。
 また「石油、鉄鉱石、エタノール、噴き上がる資源獲得競争」、「日本企業の挽回大作戦」、「サンバの国の大企業」といった記事も。
 さらに当地駐在21年で「ミスター・ブラジル」と呼ばれる三井物産専務・大前孝雄氏(前ブラジル社長)は「世界に類なき親日国、積極的なリスクテイクを」というタイトルで「資源を持たない日本にとって、これほど補完関係にある国はない」と日本にとって大切なパートナーであることを指摘する。
 多面的にブラジルが特集されており、当地の最新情報を知りたい日本人にはうってつけの一冊になっている。