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ニッケイ新聞 2011年2月12日付け

 静岡県磐田市のハローワーク磐田で、地元紙「静岡新聞」の地域情報をポ語訳して来所するブラジル人に提供する取組みが行われている。静岡新聞によれば、同所では08年の世界金融危機以降ポ語通訳を増員してブラジル人求職者に対応してきたが、昨年後半から求職者が減少し、通訳の仕事に余裕ができたことから翻訳を始めたという。外国人の雇用や教育、その支援に関する話題、県西部の自治体や企業、NPOの多文化共生への取り組みを伝える記事などを、新聞の切り抜きと一緒にファイルでとじ、順番待ちをしている人に読むのを勧めているそう。地味ながら、なかなか役立つ試み。
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 コジロー出版社の情報誌「ピンドラーマ」2月号が発行された。今月号の特集は「未来型人工都市ブラジリア」「ブラジル 南部・グラマード近郊の街—カネーラ、ノヴァ・ペトロポリス」「各国 移民レポート・ボリビア編」「ブラジルビジネスで失敗しない秘訣 板垣勝秀さん」。 他に社会、経済、音楽、文学、サッカー、グルメ情報などを掲載。日本食レストランや日系旅行社、土産物店などで配布している。問合わせは 同社(11・3277・4121)まで。
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 15日に行われる商議所の部会長シンポジウム。基調講演を行うのは今回が初めてだという。平田藤義事務局長によれば、前回のシンポジューム後の反省会で、シンポに変化が必要との意見があり、決めたそうだ。元日銀副総裁の武藤氏による「日本から見たブラジル」の基調講演に加え、さらに今回は「ブラジルのいい所だけでなく、死角を探ることもしたい」と鷲巣寛委員長。日本とブラジルの両側からブラジルの現状を見る趣向だ。30年以上続く長寿行事。回を重ねるごとに日本側での知名度も上がっているようだ。