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ニッケイ新聞 2011年2月19日付け

 自らその一員だったはずの日高徳一には、実は特行隊という名すら記憶にない。「襲撃したグループに名前はなかった」と明確に否定する。だが彼等が脇山大佐に渡した自決勧告書にはその名前が書かれていた。つまり、決行者たちの知らぬところで決められ、書かれた状態だったようだ。戦時も東京ラジオを通して「トッコウタイ」という言葉は聞いていたが、新聞は入ってこなかったので漢字は判らなかった。そこで特別行動隊だと思い、略して「特行隊」と当てたのではないかとの推測もある。
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 本日午後2時から静岡県人会で開催されるサンバフェスタ『ジャポネスもサンバ!』の主宰の葛西叙江さんが伯字紙に数度取り上げられている。その他にもエスコーラ所属の日本人女性が時折ネット等で紹介される。サンバに魅せられた彼女達の本番も再来週に近づいた。葛西さんは「カーニバルを前にサンバを体験して、その楽しさを分かち合いたい」と同イベントで魅力を伝える思いだ。
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 商議所の講演で武藤大和総研理事長は、日本のバブル崩壊時について、07年の米住宅バブル崩壊、リーマンショック時の様子などと比較しながら、「当時新聞にはバブルという文字は無かった。バブルの最中はそうとは気づかないもの」と話した。また「一度バブルが起こるとコントロールは難しく、一旦なると後の処理が難しい」と述べ、米経済についても「しばらくは大局的に見て低迷状態が続くのでは」と話した。