所得税確定申告始まる=今年から紙による提出は却下=ネットかCDなどを義務付け
ニッケイ新聞 2011年3月1日付け
本日1日から、2010年度の所得税の確定申告受付が始まり、専門家達が、申告書の提出が早ければ早いほど、払い戻しも早いうちに承認されると呼びかけていることを、27日付フォーリャ紙が報じた。
今年から国税庁(RFB)では、紙による所得税の申告書は受け付けないことになり、インターネットによる申告の他、CDやフロッピーディスクを連邦貯蓄銀行(CEF)又はブラジル銀行(BB)の代理店に提出することになっている。これらの申告に必要なプログラムは国税庁サイトwww.receita.fazenda.gov.brで提供される。
国税庁は、確定申告の受付数削減のため2年連続で確定申告を不要とする人の枠を拡大。給与所得者や年金受給者で2010年の収入が1万7989・80レアル以下の人は免税となり、2万2487・25レアル以下の人は申告免除となる。
これ以上の収入があった人や、2010年12月末日現在の資産が30万レアル以上の人、所得税の対象となる資本収入があった人、年収11万2436・25レアル以上の農業従事者などは、確定申告が必要だ。住宅用不動産を売却したが、その収入を180日以内に新たな住居購入に使った人は免税となる。
もう一つの変更として、今年から同性愛者のカップルがパートナーを扶養者として申告することができるようになったことが上げられている。
確定申告のために必要な書類は昨年同様で、所得や費用の証明書や銀行での投資の明細書などが必要。雇用者や銀行は、2月28日までにこれらの書類を送付する必要があり、受け取っていない場合、納税者は配送が遅れたことについて国税庁へ申し立てることができ、雇用者らには罰金が科せられる。
確定申告の提出期間は4月29日の23時59分59秒(ブラジリア時間)までとなっており、期間延長はされない。
確定申告が遅れた場合の罰金は、最低165・74レアル又は所得税の月額1%が請求される。