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カーニバル=本番まで1週間切る=全国各地はお祭り気分=街中いたる所で賑やかな行進

ニッケイ新聞 2011年3月2日付け

 カーニバルが近づき、リオデジャネイロではブロッコ(Bloco:カーニバルの時期に楽器などを持って道路などで行進を行う人々のグループ)が街中を賑わしていると2月28日付フォーリャ紙などが報じている。
 リオ市役所の推計によると、2月25日から27日にかけて道々を練り歩いたグループは118に上り、約45万人もの群衆がリオ市内に繰り出したという。
 2月27日朝、ジャルジン・ボタニコに3万人を集め、カーニバルの行進を行ったのはスヴァコ・ド・クリスト。ルートには200個の公衆トイレ(市内全域では1万3千個)が設置されていたが、道端で排尿したとして205人が拘留された。
 イパネマでは、歌手のプレッタ・ジルが先頭に立つプレッタが登場し、4万人を楽しませた。
 リオ市中心街では設立18年になるエスクラヴォス・ダ・マウアが1万人の観客を集めた。
 最も多くの人が参加したのは、2月25日の金曜日に行われた伝統的グループ、コルドン・ダ・ボーラ・プレッタによるパレードで、約10万人の人々が集まった。
 サンパウロ市内でも、25日から各ブロッコが街中を賑わしているが、サンパウロ州では、鐘や太鼓を使ったパレードとは趣が違うカーニバルを楽しめるという記事は2月27日付フォーリャ紙。海岸部のイグアペやベルチオーガ、ウバツーバ、内陸部のサンルイス・ド・パライチンガ、サンタナ・デ・パナライバ、サンジョゼ・ドス・カンポスなどでは、巨大な人形や頭の作り物、張りぼての動物などが行進の後ろを行き、パレードを楽しませてくれる。
 サンパウロ州民族学委員会の調査によると、サンパウロ州では36市で、巨大な人形などが参加するカーニバルを行っている。同委員会のトニーニョ・マセド委員長は、「この数からいけば、サンパウロ州はブラジルで1番巨大人形がある州になる」と述べている。
 これらの町のカーニバルは、特別な舞台や観客と踊り手といった区別がなく、自然発生的に全員参加となるのが特徴だ。