ニッケイ新聞 2011年3月2日付け
パナソニック新工場が設立されるエストレマ市は州境にほど近く、サンパウロ市から車で1時間半ほどで着いてしまう。起工式はあいにくの雨に見舞われたが、ルイス市長は「雨の日に結婚するのが長続きの秘訣」と冗談めかして話していた。しかしブラジルの長雨は笑えない。取材後、チエテ川の洪水で足止めを食い、帰りには6時間も費やした。雨量のせいか、はては市内各所から流れ込むゴミのためか、このままでは06年の日本の融資を受けた浚渫工事もまさにドブに金を捨てた事になってしまう。
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今も振り込め詐欺の被害は続いているようだ。本紙に情報を寄せた女性が親族から聞いたところでは、最近サントアンドレーの辺りで同様の手口の詐欺が流行っているそうで、クニャーダの所にも電話があったが、未遂に終わったとか。この手口が一人暮らしの高齢者を狙ったものかは分からないが、こうした電話があったらまずは家族、親族などに事実確認することが必要だ。
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日本から寄せられた玩具をファベーラの子供達に贈る活動を行う日教寺。同寺によれば、2年前にはファベーラに直接渡しにいったが、仏教のイメージがそれでは伝わらないと感じ、今回はお寺に取りに来てもらう形式にしたという。当日は1時間の法要の一部として、コレイア教伯教区長の軽妙な司会により、肩の凝らない笑いの漏れる雰囲気の中での譲渡式となった。
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文協創立55周年を記念して昨年8月に開催された「第1回全伯俳句大会」の入賞作品集配布が終了し、現在残部を無料で配布している。希望者は文協(電話=11・3208・1755)まで連絡を。